5/13/2015

やっちまっただ神秘体験

波乗りは神秘体験だ!

とかあまり大きい声で言うと、かなり怪しまれるし、そもそもそんなことを考えながら波乗りしてる人なんてあまりいないだろうし、しまいには宗教臭いとか言われるので、あんまり言わないようにしてるんだけど、本当にそういう体験を味わってるし、僕にはそうだとしか言いようがないので、たまには声を大にして言いたい。それも超をつけて、、、。

Surfing is beyond Mystical experience....!!



まぁ、そんな話は置いといて、、、

昨日はとにかくヤッチマッタダやっちまっただYachimattaDahの一日だった。

一日中、「嗚呼、やっちまったよ」が頭の中を支配して、何をやっても歯車合わず、、、。


きっかけは友達からのメール。

「今日波乗りすかー?すごい読みだね」

背景を話すと、(すごく長くなりますが、、、)

日曜日、彼と話していて、台風来てるから、水曜は仕事調整して波乗りだね。風も南西だし、絶対いいよ。それも今年初の台風だし、やるしかないでしょっ。と僕の読みをお披露目した会話があった。

が、進路からして、完全にハズレの台風のパターン。上陸はダメだ。

だから、返信は、

「のはずだったんだけど、仕事にしちゃったのよ。
コースが良くなかったからさ。多分夕方には無くなるパターンかな。
この季節はこのパターン多いのよ。
次の台風狙いだね」

、、、。

と、このやり取りの後、猛烈に波が気になりだして、見てはいけない波情報をクリック。



30点とかついてるけど、これ、完全にやれるパターン。

読み大ハズレのやっちゃってるパターン。

いつも、サーフィン イズ エブリシングとかカッコイイこと言っといて、あぁ、俺はバカだ。ホントにアホだ。何やってんだ。あり得ないでしょ。なにハズしてんだ。

、、、。

だけど、それが功を奏したのが、俺のやっちまったダー!が巻き込んだのか、引き寄せちゃったのか、会社的にはあってはならないことだけど、自分が段取りした仕事じゃないのに、あれよあれよと歯車が合わなくなって、終いには手詰まりになってやることがなくなってしまった。

材料がないからやりたくてもやりようがない。

ん?待てよ?もしかして?まじで?

一瞬頭をよぎったものの、それはダメダメ!あり得ない。やることはあるハズだから何か見つけてやらないと。

緊急ミーティングするものの、無いもんは無いし、いつもより少し早く終うことになって、電車を調べたら、

なんと、行けんじゃん。

東浪見 18:25着。

家までダッシュで5分。着替えて18:40入水。からの日没後30分1ヒートサーフ。

市ヶ谷から都営新宿線に乗れば、馬喰町から上総一ノ宮行きの快速に乗れる。つーかそれしか方法はない。

時間も間に合うっつーことでテクテク駅に行くと、

じゃーん。東京メトロの市ヶ谷で、都営新宿線は、お堀を渡ったお彼岸。あと2分、信号は赤。

ちーん。オワタ。щ(゚ロ゚щ) オーマイガーッ!!

またしても、やっちまったダー!に頭の中を支配されそうになったけど、ここは絶対に諦める訳にはいかないのだ。

後はJRに最後の望みをかけて、時刻表を調べると、なんと、錦糸町でその快速に追いつけることが判明。でも乗り換え時間1分。

アドレナリン全開の競走馬になって不良もよけちゃうくらいの階段2段飛ばしの猛ダッシュを錦糸町でかまし、ドアが閉じると同時の駆け込み乗車で車掌に車内放送で駆け込み乗車は迷惑なので止めて下さいとアナウンスされたけど、男は見せたった。

I made it !!

田んぼなのに立ち漕ぎで駆け抜けて、全速力でビーチまで走り抜けるとそこには、、、。

すんげーいい波割れてんじゃん!

それからの30分の集中力は言うまでもなく、Only Surfer knows feeling...を満喫しましたとさ。

って、これだけだったら、こんなに書くことでもないし、必要もないし、書かない。まぁ、よくあることかなぁ、みたいな感じ。



日が暮れて、というかすでに暮れてたんだけど、もう一本、次こそ最後と、繰り返しているうちに遂に真っ暗になってきて、周りには誰もいなくなって、波も全く見えなくなってきたところで、ふと水面に目をやると夜光虫に囲まれているのに気がついた。

夜光虫とは、水をかき回して刺激を与えるとホタルのように発光する、発光プランクトンのことだ。

パドルで腕を水に入れるたびに周りはキラキラ光り、手から滴り落ちる水滴もキラキラ光り、ボードの先っぽから自分に向かって流れて来る水もキラキラ光り、ドルフィンスルーで水中で目を開けると目に向かって光りが飛び込んで来て、そのまま空を見上げると星が一面に輝いていて、自分が光の粒子の中に包まれてしまうというキラキラ極楽浄土、いや極楽浄波である。

真っ暗な海の中で独りきり。光の粒子に包まれて波待ちしていると、自分と波とか、自分と海とか、自分と地球とか、それまで対象だったものが、いまや自分は波とひとつ、地球の一部、しまいには宇宙そのものだ!ということが、頭で考える知識ではなくて体験として飛び込んでくる。

その体験は体験であるゆえに言葉で描写することはできない。

だから仏陀は不立文字をたてた。経典を書いたのは弟子達だ。

真理は言葉では説明できない。言葉にした途端に、対立が生まれてしまうから。それは体験によって得るしかない。

そして、そこには何秒何分なんていう人間が決めた時間の尺度はない。科学なんかでは証明できないけど、時間は伸び縮みするし濃くなったり薄くもなる。

家に帰って時計を見ると20時。ということは、小一時間は波にも乗らずに極楽浄波の彼岸に行ってたことになる。

普通だったら、真っ暗で波も見えないのに、小一時間もプカプカ浮かんでるなんてあり得ないけど、ヤッチマッタからの1ヒートサーフからのキラキラ極楽浄波神秘体験ということで、良しとしましょうか。




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