海も入れないし、痛いし、仕事もできないし、アーサナ(ポーズ)もちゃんとできないし、、、
「あ〜、 サイアク〜」
と普通ならなるところですが、ヨーガ的にみると、
“怪我はまたとないチャンス”
です。
何のチャンスかというと、
“自分を観察する”ための絶好のチャンスです。
怪我をすると、そこをかばおうとして、無意識のうちに普段とは違う動きをするので、身体がどう反応するのか、
また、普段感じることのできない痛みを感じられるので、その痛みを観察するのは発見がたくさんありとても面白いです。
痛みを感じるところに意識を向けて観察してみると、常にその痛みはそこにあるように感じますが、実は常に微妙に変化しているのが判ります。
観察能力が高まれば高まるほどたくさんの変化が見つかり、もっともっと面白くなります。
逆に、OH! Yes!! C'mon!! more! more!! もっと痛くなれ!!、、、的な。
、、、。
ん〜、もとい。
ヨーガの目的は、肉体面、精神面ともに、自分を深く知ることです。
身体は柔らかいことに越したことはありませんが、柔らかくするのがヨーガの目的ではありません。
継続して続けていれば、柔軟性は自ずと身につきます。
最初は、柔らかくすることに意識がどうしても行きがちになりますが、それより観察力を高める方に意識を向ける方が、はるかに内容的に濃くなります。
柔らかくするだけでしたら、それはヨーガではなくて柔軟運動やエクササイズと言ったほうがいいでしょう。
いくら柔らかくてすんごいポーズをとれても、観察力が伴っていなければ、ヨーガとは言えません。
それよりかは、手が足に届かなくても、しっかりときめ細かく内面を観察できているほうが、完成度の高いものになります。
ワタクシごとですが、サーフィンする前は、少しでもヨーガをしてから海に入るようにしています。
倒れるか倒れないかギリギリのところでキープ。 バランスが崩れる瞬間をつかみ取るには、 観察力がものをいう。 Suryarise yoga and surf / photo : KIBOKO |
まず、その日の身体のコンディションを知ることができます。
どこかに痛みを感じれば、そこが調子の悪いところです。それに気づいているのと、気づいていないのとでは、全く違います。
気づいていれば、そこに意識がいくので無理はしなくなり、怪我を防げます。
また、呼吸法や瞑想をすることで、その日の心の状態も把握できます。
心の状態はそのまま呼吸に現れてきます。
普段できている呼吸法が、集中できずに上手くできなかったり、逆にとても深い集中状態で行なえたりと、これまた自分の今の状態を知るバロメーターになります。
もし、心が落ち着いていないことに気づけば、その原因を探し出し、今自分が抱えている問題にいち早く気づくことができ、早く解決できます。
自分では気づかないうちに、心は無意識に、自分の嫌なこと、好きなことに対して反応してるのものです。
それは呼吸にも現れてくるので、逆にその性質を利用すれば、呼吸をコントロールして整えることによって、心を落ち着かせることができます。
できるだけ微細に客観的に今の自分の状態を把握する、認識するためには、より高い観察力が必要になってくるのです。
サーフィンもまた、メンタルがそのまま出てきます。
せっかくのいい波なのに、調子が悪くて上手く乗れない、、、というのはよくありますが、考えてみればとてももったいないことです。
サーフィンの90%は、「待ち」です。
海に入っている時は、ほとんどの時間波待ちをして波を待っています。
おそらく2時間海に入っても、波に乗っている時間というのは、もちろんコンディションによりますが、合計しても30秒とか1分、10分乗るなんてことは、ここら辺のビーチブレイクでは滅多にないことです。
ですのでほとんどの時間が、「待ち」です。
大体1年を通して、いい波の日、というのも非常に少ないです。1週間のうち、1日もないなんて当たり前です。続いても2、3日。
海にいる時だけではなくて、陸の上での生活もサーフィンの一部と捉えるなら、常にいい波を待っているわけです。
そのいい波が来た時に、ちゃんと乗るためには、普段から身体と心のメンテナンスをしっかりとして、意識をそこに向けておかなければなりません。
そう簡単ではないわけです。
いかにして待つか、その待ち方が非常に大切なのです。
そのためにヨーガは非常に役に立っています。
波乗りをやめることができないように、ヨーガもやめることはできないだろうなぁ、、、。
なんだか、話しがすごい展開になってしまいましたが、、、
どんな状況に置かれても、それを愉しんでしまうヨーガ。
ぜひぜひおすすめです。
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