インドの電車に乗るのは7年ぶり。
でも何も変わっていなかった。
いかにゆき届いたサービスを提供できるか、おもてなしの国日本では絶対にあり得ないワイルドかつシンプルスタイル。
ドアは空きっぱなし。
開きっぱなしのドアから身を乗り出して |
トイレはそのまま地面にボットンスタイル。
紙のかわりにマグカップが常備 |
車内放送なんてあるはずもない。
日本人の言うサービスなんてものはカケラもなく、すべては自己責任。
予約してある自分の席には既に誰かが普通の顔をして座っているなんて、当たり前。そしてどかない、、、。
今回は少し高い席のA/C チェアー。
真ん中に通路があって、サイドに3席づつ。
面白いことに、日本なら席は進行方向に向かっているのが、車両の真ん中に向かって席が向き合っている。
だから、向こう側の人と事あるごとに目が合ってしまう。
インド人は好奇心旺盛だ。
街を歩いていると、人だかりをよく見かける。
覗いてみると、路上芸人がいたり、誰かが討論していたり、日本では通り過ぎてしまうような事でも、足を止めてじーっと見ている。
忙し過ぎて、いちいち足を止めてじっくり見物してる時間などない日本とは、時間の流れ方が違う。
知らない人でも、何か興味があると普通に話しかけてくる。それも現地の言葉で。英語しか分からないと言っても、そのまま突き通して来る。
もしかすると英語を話しているのかも知れないけど、全く理解不能で聞き取れない。
この感じは日本人にはない感性なので、どうしたら良いものか、慣れるまで暫く時間がかかる。
さて、今回はサーフトリップなので、相棒のサーフボードは常に一緒。
電車、バス、リキシャで移動し続けるわけだから、どう運ぶかが一番の心配事だった。でも、そんなことで行くのを諦めるなんて馬鹿馬鹿しい。
ま、なるようにしかならないし、Do in Rome as the Romans do...郷に入りては郷に従え、ということで、インド人に負けない図々しさとゴリ押しで突っ込んでやる!
この意気込み、非常に大切。
But、席はA/C チェアー。
ボード、どうしようか。どこに置こうか。日本でいうなら新幹線にボードを持ち込むようなもの。車両と車両の間に放置するわけにもいかないし、狭い通路には置けないだろうし、、、。
ゴリ押しゴリ押し、何とかなると心の中で何回も唱え、自分に言い聞かせ、いざ車両に乗り込むと、、、。
キテます、来てマス。全乗客の視線が僕たち二人に襲いかかる。
サーフボードと、ブロンドガールと、ジャパニーズかチャイニーズかコリアンかわからないアジアンボーイ。
さすがインド人。目が合っても絶対にそらさない強烈な目ヂカラ。
最初はコレにやられたんだよなぁ。みんな見てる。見られ続けてるこの感じ。
先ずは席を確保。そして板をどこに置くか。
全員に一挙手一投足を食い入るように見守られる中、平然とした顔で置いてやったよ。網棚の上に。それも誰かのカバンの上に。
日本だったらできないな、網棚の上にサーフボード。それも誰かのカバンの上に。
これで、やっとひと段落。
お腹をこわすか心配しながらも、お約束のカレースナックを食べリラックス。
冷蔵庫の中かと思うくらいキンキンにエアコンが効いている列車の旅も、そろそろ終わり。
さて、次は駅に着いてからビーチまで辿り着けるかが今日のノルマだ。
まずはバスを見つけることから。
ここでまた、板、どうやってバスに持ち込むかな〜、、、。
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