12/21/2010

Himalayan Big Barrel in Manali

この前、tsucameraクンから、「あのさー、俺べつにカオルちゃんがいい波乗ったとか、波情報とかを見たいわけじゃないんだけど、、、。そういうことじゃなくて、なんか他に面白いことを書いてよ。」的なリクエストがあり、まぁ確かに波情報なら他の人も沢山やってるし、俺が書くこともないか、、、と妙に納得して以来、逆に書くネタが無くなってしまったのですが、頭を絞って今日はインドの旅行記を書きたいと思います。

3ヶ月の往復チケットで行ったものの、日本に帰りたくない病にかかり帰りのチケットを捨ててしまった僕は、ヨーガの聖地リシュケシュ、HHDL14thの住むダラムサラーに長期滞在した後、帰る前にどこかに行きたいと思い決めたのが、北インドはヒマラヤの麓にある町マナリーだった。温泉もあるということで、半年間湯船に浸かってなかった僕は、ここに行くことにしたのだ。ま、結局オチから言うと肝心の温泉は熱湯コマーシャルばりに熱くて、くるぶしまでしか浸かれなかったのだけど、、、。

ここはチョコレートが有名な町で、散歩がてらちょっと路地裏に入ると、プ〜ンとチョコレートの甘い匂いが漂い、道ばたの石垣にはおばあちゃんから孫まで家族みんなが腰を掛けて大きな声で笑っている。よ〜く見ると、みんなで自家製チョコレートを作っている、みたいなマニアにはたまらないだろうと思われる町。

こういうの好きだなぁ。

僕は新しい町に着くと、とにかく見れるもの行けるところは全部見て行っておきたい欲張りな性分なので、あちこち歩き回り、大きな滝があるという情報をゲットしたので見に行くことにした。一人で少し心細かったけど、ブッシュの中の獣道の様な細い道を進んで行く。

インドお約束の牛渋滞。すいません、ちょっと通らせて、、、。
 途中で牛の群に遭遇したり、林の中の分かれ道で悩んだりしながら、この道あってんのかなぁと不安になりながらも、雲の合間にそびえている雪化粧のヒマラヤの山々は神々しいとしか言いようがなく、不思議な気分へといざなってくれる。
何か目に止まった木。上へ上へ。
ふと耳を澄ますと、林の向こうからゴーッと音が聞こえてくる。もうすぐかな?やっぱり道は合ってたんだと早く見たい気持ちで心が弾む。小走りになり林を抜けると、、、
デーーン!!これですよ!
目の前の崖のさらに上の崖の上から、ごうごうと膨大な量の水が凄まじい勢いで落ちて来ている。でも、その滝に行くには、超急な斜面を這い上がって行かなくては行けない。一瞬行くかどうか考えたけれど、行くしかないでしょ!


途中まで上り、これ行けるかなぁ、、、と思いながら、さらに急になるところに大きな石を発見。通り過ぎようとしてふと振り返ると、
天然あずまや
 なんと一息ついているジャパニーズ二人組にバッタリビックリ。どうやら上に行くか悩んでいたらしい(ホントに急な斜面なの、、、)。でも行きましょうよ、ま、僕は一人でも行きますよ、と言うと、じゃあ、行く前に行きますかと、景気をつけてから出発。

でもね、思ったより急なのね。どのくらい急かというと、生えている草の根元を掴んで、今足を掛けている石がもし転がったら、一緒に下まで真っ逆さまで即死だな、止まれないな、みたいなアドレナリン放出と同時に股間がキュッってカンジ。

エクスタシーを味わいながらそこを越えると、目の前で爆音を立てている滝に近づいて行く。その甲斐あって、振り返るとそこには素晴しい絶景が。あまりにも荘厳でしばらく放心状態になり、立ちすくんでしまった。その間にも二人は進み続けていた。
ね、これ見れば、デカイのわかるでしょ。
八丈島の山の中にも、うらみの滝というのがある。恨みではなくて裏見。滝の裏をくぐって向こうを見ることができる。サイズは5mくらい。

8jo version
このBig Fallは30mくらいあるだろうか、この滝も裏をくぐれるようになっている。Super Big Barrelだ。こんなインドの山奥でこんなBig Tubeに入れるなんて夢にも思っていなかった。半年波乗りしてないからね、相当気持ちよかったですよ。
Big Barrel in Himalaya
ただ岩はぬるぬるで、滑って落ちたらハイ、即死。またアドレナリン出まくりのテンション上がりまくり。とにかく水の量が半端じゃない!だから水のカーテンの内側だけものすごい風がビンビンに吹いている。巻き上げる水しぶきで3人ともびっしょびしょ。つい1時間前に初めて会ったばかりなのに、笑顔でヒューヒュー叫んでる。

僕が思う旅の醍醐味は、
その場に実際に行ってみなければ絶対に見られなくて感じられないものがそこにあること。
人との出会い。
今まで知らなかった自分との出会い。特にタフ・シチュエーションでの自分、、、。そこでどうでる?カオル!!みたいな。(完全な自虐タイプ)

このお金では買うことのできない貴重な経験が、自分を成長させて、人生を豊かにしていくんだと思う。だから僕は旅が大好きだ。

先週末、BOSSから電話で「カオルちゃん、来週なんだけどさ、栃木に羽ばたいてもらえる?」と言われ、じつは心の中ではラッキー!って思っている自分にI love you... ヨネ、あざーーーーっす!!

と、またしても自己完結的思い出話になってしまいましたが、マナリーの次に行った村のことを次回に書きたいと思います。じつはマナリーの話じゃなくてそっちを書こうと思っていたのだけど、話が長くなってしまったので、、、。

Life is a great journey....Keep traveling!!



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2 件のコメント:

KIBOKO さんのコメント...

前置きで、ブログが1つ終わってしまうKAORUさん。。。

そんなところがたまりません!笑

beyond さんのコメント...

どうも長めがお好きみたいで、、、
自分でもそんなところがたまりません。