8/21/2012

2.Looking Back History

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2.Looking Back History


 25年は長い。その頃現役サーファーだった先輩達は還暦を迎える方も多い。その25年という長い歳月の間にアジアン・パラダイスは忘れ去られてしまったのだろうか。僕の世代やそれより若い世代のサーファーに聞くと、知らない者が多いし、見たことのない者がほとんどだ。
 
 日本、いや世界中で今、経済が不況に陥っているが、サーフィンの業界にも冷たい風が吹きすさんでいるように感じる。このマンネリを打破するには、何かを為さねばならない。何か違うこと、今までやっていないsomething differentが求められているのではないだろうか。そのために何が出来るだろうか。
 
 温故知新。故(ふる)きを訪ねて新しきを知る。ここで一度立ち止まって、足跡を振り返り、どこに行き詰まりの原因があるのか、それを見つけ出してそこに 戻ることが必要だ。そしてその間違った地点から違う道を再出発しなければならない。歴史を知ることから未来が始まっていく。それが一番の近道だ。今回のツ アーはそのきっかけになる可能性を十分に秘めている。
 
 今までやってきたことから何か新しいことを始めるためには、一度ゼロに戻らなければできない。今まで作り上げてきたサイクルを抜け出し、新しいサイクルを作り出す。ゼロからの出発。新しく生まれ変わるということ。
 
 輪廻という思想があるが、それに似ていると思う。“死”というものを通して一度すべてをリセットしなければ次の新しい“生”はない。生まれ変わるには一 度死ななければいけない。今までの悪循環から抜け出すには、いままで築き上げてきたものをすべて手放し一度死ぬ必要がある。これが難しい。しかし、この執 着を捨てない限りは、新しいサイクルには移行することはできないだろう。それは大きな苦しみを伴うかもしれない。だが、そこを乗り越えたところに新しい境 地が待っている。

  24日8:00、迎えの車が GREEN ROOFに来て、アジアン・パラダイスのDVDやSURFING CLASSIC“SC”のバックナンバーなどを積み込み名古屋に向けて出発した。都内に入ると豪雨になり、車内は雨がガラスをたたく音で満ちている。その 音が子守唄のようになり、ふと目が覚めると雨は止んで静岡に入っていた。

25年振りのアジアンパラダイスツアー。
当時はこのバンで全国を行脚した。
PHOTO:ASIAN PARADISE
   「ホントに面白いよな。今気づいたらバスに乗せられて名古屋に向かってる。何でこうなってるんだ? おもしろいねぇ~。俺は何にもしていないのにだよ。」
 
 石井さんは突然思いもしなかったようなことを言い出すことが多い。その度にびっくりするのだが、ぶっ飛びすぎてて、ついていけないことも多々ある。その 意外性、独創性にはいつも驚かされる。そして石井さんが話すことは、実際の経験を通して出てくる言葉なので、重みがあるし説得力がある。
 
 「俺は今まで何回も転んできた。だけどその度に起き上がってきた。七転び八起きってな。それもただでは起き上がってこない。絶対何かを掴んでる。わら一 本でもいい。必ず何かを掴んで起き上がる。その繰り返しだよ。でかいことをやろうと思ったら試練もでかくなる。それをどう乗り越えるか、どんだけ粘れるか、そ れによって決まる。そしてその結果、今ここにいる。」



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